児童図書『ハルのとなり』

作/つげ みさお 絵/あんの まさ恵 装丁/品川 幸人 発行/国土社

愛らしい無邪気な犬の「ハル」と、純朴な少年「夏樹」が共に過ごした数ヶ月間のお話です。

花火大会の夜に、家まで付いてきてしまった犬を迷子犬として預かることになった夏樹は、その犬を「ハル」と名付けて世話を始めます。共に過ごすなかでハルを大切に思うようになった夏樹は、もっとハルの気持ちを理解したいと願うようになります。そんな時、獣医さんから教えてもらったのが「カーミングシグナル」という、動物の行動から気持ちを読み解く手法でした。ハルの心に寄り添うことで、少しずつ成長していく少年の姿に心が温まります。

動物を飼っていなくても、相手の行動から気持ちを推し量ることは、人間関係のコミュニケーションにも通じる大切なスキルです。カーミングシグナルという考え方が、広い意味で動物だけでなく人間同士の繋がりも豊かにしてくれることに気づかされます。

図書館の棚にそっと置いておいてほしい、子どもから大人まで優しくなれる素敵な一冊です。

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裏表紙のハルちゃん、可愛い!!

作戦会議は疫病神と!?

作/田部智子 絵/黒須高嶺 装丁/品川 幸人 発行/国土社

ひょんなことから疫病神の手伝いをすることになってしまった主人公。疫病神に頼まれたミッションは、同級生を不運に合わせること。疫病神の立場に同情しつつも、ためらいもある。そんな時(同級生を不運に合わせる)良いアイデアをうっかり思いついちゃった主人公。どうするどうする?? 威勢のいい疫病神と主人公のやり取りが微笑ましいです。 また、イラストレーター黒須高嶺氏による優しく繊細なタッチの挿し絵が素晴らしいです。(小学校高学年向け)

作戦会議は疫病神と!?