作者/松 弥龍 画家/三上 唯 装丁/品川 幸人 発行/国土社
十一歳の沙羅は春休みに母親と両親の故郷鳥取に旅行をします。自分のことを語りたがらない母と、母のことをもっと知りたいと思う沙羅。幼いころに亡くした父への思いやトラウマ。旅先で過ごすうちに、今まで心に押しとどめていた思いが強くなっていきます。沙羅の自分自身を乗り越えて前に進もうとする、真っ直ぐな気持ちに心を打たれるお話です。
はたはた、とうふちくわ、スーパーはくと、三徳山(みとくさん)など鳥取にまつわるものなども出てきます。鳥取にゆかりのある方もぜひ。