作者/森埜 こみち 画家/佐藤 真紀子 装丁/品川 幸人 発行/国土社

相撲が大好きな小学生「凡」と「健太」が、体格も力量も格上の「豪」に子ども相撲大会で勝つため、かつて力士であった駄菓子屋のおじいさん「白頭鷲」に指導を頼み込みます。気難しく口下手な白頭鷲とのやり取りを通して、二人が成長していく物語。相撲大会のシーンでは子どもたちの特徴が上手く描き分けられていて、頭の中でそれぞれの闘いを想像しながら読みました。イラストは「バッテリー」の挿し絵を担当された佐藤真紀子さん。物語も挿し絵も読みごたえがあります。相撲のルールが分からない方でも充分楽しめるお勧めなお話です。

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作者/みとみ とみ 画家/えとう まさゆき 装丁/品川 幸人 発行/国土社

小学4年生のれもんちゃん、怪しげなおばあさんとの出会いをきっかけに、ぼうしをかぶると不思議な事が起こりはじめます。でもちょっとこの不思議はやっかいかも…。軽やかで可愛らしいマジカルストーリー。

このキュートな柴犬はハナコちゃん。ちょっぴり登場しますよ。
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作者/いどき えり 画家/おしの ともこ 装丁/品川 幸人 発行/国土社

読み返しては、何度もうるうるした本です。
主人公のお母さんの右手には障害があって、
参観日をきっかけに、母親に対して悩みを抱いてしまいます。
辛い経験ですが、やがて少年は大切なことに気がつきます。
この本の母と子の絆に、少年の優しい気持ちに、胸がいっぱいになります。
それぞれが置かれた違いについて理解すること。
その上で、私達にとって、大切なこと必要なこととは何か、について
優しく問いかけてくるお話だと思います。
どこかで手に取っていただく機会があれば、嬉しいです。
また、小学校低学年向けの本なので、一人でも多くの
子どもたちが読んでくれると良いなって思っています。
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